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コラム、トピックス

危惧される体内プラスチックを排出できる‼

B&G・プロジェクト 12月6日レクチャー

東海大学 清水教授 特別講演!!

近年、大きさが5mm以下のプラスチック=マイクロプラスチック(MP)への関心が高まる中、魚介類だけではなく、食塩や飲料などの食品にも、微小なMPが含まれていることが報告されています。また、分析技術の進歩に伴い、ヒトの血液中にも微小なMPが存在することが明らかとなり、MPを含む食品を継続摂取することによる生体への影響が危惧されています。

このような現状とその対策についての最新情報を、東海大学海洋学部水産学科の清水宗茂教授が12月6日、B&G・プロジェクトセミナーで特別講演をします。

今回のセミナーでは清水教授が、市場などで流通している「魚貝類」や海水から製造される「食塩」などに、いかに多くのMPが含まれているのかについて、研究室での成果をもとに紹介します。

  5mm以下の微小なMPは、食品の摂取や呼吸を通じて体内に取り込まれます。講演では、体内のMPが身体にどのような影響を及ぼす可能性があるのかについて、実験動物を対象とした研究成果により説明されます。これらにより、MPがヒトを含めた生物の健康に大きなリスクを持つことが報告されます。

 特に今回の講演で注目されるのは、経口摂取したMPを速やかに体外排出できる食素材の探究です。

清水教授の研究室では、腸管において中性脂肪やコレステロール等の体外排泄作用が報告されている「難消化性食素材」に着目し、ラットを使った動物実験を続けました。その結果カニやエビなど甲殻類に含まれるキチンから得られる不溶性植物繊維「キトサン」が排泄行為を顕著に高めることを発見しています。

清水教授らはこの成果を今年発表しましたが、体内蓄積プラスチックへの排出効果が大きな注目を集めており、今回のレクチャーでは今後の可能性、展望についても解説されます。

 B&G・プロジェクト レクチャーご案内

12月6日土曜日 12:30~15:30

         【清水教授の特別講演は、質疑応答含め60分間を予定】

 ※レクチャー終了後喫茶懇親会(1,000円)あり

 詳細はB&G・プロジェクト レクチャーちらしをご覧ください。

清水 宗茂 教授プロフィール

 東北大学大学院農学研究科博士課程前期終了。日本ハム(株)研究員、広島大学大学院生物圏科学研究科博士課程後期終了、博士(農学)、大塚製薬(株)研究員を経て、2019年東海大学海洋学部特任教授。専門はライフサイエンス、栄養学、健康科学、食品科学