ペットボトルがあなたの命を奪う
B&G創立提案者が環境汚染最新案内書刊行
B&Gの創立提案者の浅井隆氏が、プラスチック汚染などの最新状況が読み取れる「ペットボトルがあなたの命を奪う!」(第二海援隊http://www.dainikaientai.co.jp )をこのほど刊行しました。プラスチックによる環境汚染と人体への蓄積による健康への影響についての調査報告がここ数年急増しています。本書はその中のポイントとなる最新情報をまとめ、切迫した汚染リスクをわかりやすく解説します。また2022年以降の日本の死亡者数の急増にも着目、背後にあるコロナワクチンやプラスチック廃棄物、農薬などの複合汚染の実態を追及しています。
2020年1月、中国・武漢から発生した新型コロナウイルスは、世界各地で大量の死者を生みます。ところがその致死率において日本はパンデミックの発生当初、他の主要国と比べると4分の1から3分の1と低くとどまっていました。それが2022年になると状況は急変し、日本の死者数が急増したのです。人口動態統計によると2022年の死亡者は156万9000人、前年比12万9000人の増加を記録します。
この増加はウィルス感染の激増と関連付けそうですが、統計ではその内コロナによる死亡は4万7000人余りで前年比約3万人増です。つまりコロナ以外の要因での死者が、10万人近く急増していたのです。
報道されない不可解な事実
この「不可解な事実」に対し、マスコミもネットの振興メディアも関心を示しません。むしろ新型ワクチンの関連情報については、ネットサイトで情報統制がされた形跡まで浮かんできました。
不可解な死者の激増の究明に浅井氏は切り込みます。そして卵巣がんや白血病、乳がん、腎不全など特定のがんや疾病の急増と、急性心筋梗塞や脳血管疾患など、突然死の増加にも気づきます。
死者大量増加の本当の理由は何か。これを突き止めるために著者はあらゆる可能性を探ります。特定のがんとコロナワクチンとの関係では、劇的に開発スピードを速めた新型ワクチンの分析とその核となる遺伝子ワクチンのリスクを解き明かします。
突然死究明の執念
死者急増の謎に挑む浅井氏の執念は、長年彼を支えてくれた秘書の突然の死によって生まれています。健康診断で異変に気付き、病院で検査を受け、大腸がんから肺と肝臓への転移を診断された秘書の女性は、僅か4ヶ月で亡くなります。最近増えている「ターボがん」とも言われるようなすさまじいスピードで進行するがんでした。
浅井氏は、秘書の突然の死の理由を、「ワクチンによって免疫力が下がり、急速ながんの進行が起きたのではないか」と考えています。そしてさらにその前に「プラスチックや農薬などの体内汚染に長い間さらされていた」ことも影響しているのではないか、とも推測しています。
浅井氏の秘書も2022年以降の死者急増の中の一人といえます。「次の犠牲者を一人でも減らす」べく、コロナワクチン、プラスチック、農薬などの要因が絡んだ複合汚染死の究明を著者は続けます。
脳内にもプラスチック
本書はペットボトルに含まれる化学物質のリスクも指摘しています。そしてボトルの廃棄などによって生まれるプラスチックごみが、世界の海にすでに1億5000万トンも蓄積し、毎年800万トンも新たに流入していること。海洋生物に蓄積したプラスチックや有害物質とそれらを食べた人間にも蓄積されるリスク。そして人間の体内には毎週5グラム、クレジットカード1枚分に相当するプラスチック粒子が摂取されており、脳の重量の0.5%はプラスチックになっている、というような研究も紹介されています。
コンビニでプラスチック大量摂取
このプラスチックを、全ての商品で利用しているともいえるコンビニエンスストアのリスクにも1章が充てられています。プラスチック容器を電子レンジで加熱すると1平方センチメートル当たり20億以上もの微小プラスチック粒子が放出されること。バイオマスを使い燃える容器とされているカップ麺やコーヒー容器もプラスチックが含まれていること。そして加熱すればコーティングしたプラスチックが溶け出す調査結果などが紹介されています。またコンビニに溢れている糖分、塩分、脂肪を特に多く含む「超加工品」の健康リスクも重視し、使われているパーム油と添加物の危険性を指摘。コンビニを利用する暮らしは、プラスチック微粒子を大量に摂取する環境にある、と警告しています。
疑いのあるものは調査を
取り上げた新型コロナウイルスやプラスチック、農薬汚染と健康被害の因果関係について、この本は特定や断定を慎重に避けています。ただし現時点での可能性のあるリスクを広く提示します。そして「疑いを掛けられるような話はむしろ積極的に調査すべきだ」と提言しており、健康に影響する環境汚染の最新状況を知る好著になっています。